お母さんたちに捧げる言葉…。

お薬を患者さんにお渡ししている際に、よく遭遇するのが

自由奔放に薬局内で遊び回っている
男のお子さん
と、
  それを見て
   遠い目をして
    途方にくれている
    お母さんです。
(ときに、涙目になっている方も散見します。)

 そんなお母さん方にお話しするとウケて、時に「目からうろこが落ちました」とおっしゃって頂けるような鉄板ネタがありますので、ご紹介しましょう。

 あ、申し遅れました。 三男児の父を趣味でやってるオジサン薬剤師(難病付)です。女児の扱いは全く分かりませんが、少なくとも小学生までの男児の扱いついては豊富な経験を持っています。

■男と女は違う生物である以上に、男と男児は違う生き物であるって話。

 実際の投薬口では、ここまで丁寧にしゃべってませんが(苦笑)、ゆっくり時間がある人がたぶん読んでるんだと思うので、丁寧な前説を付けておきます。

 遺伝子レベルでのお話なんかより遥か手前、顕微鏡でも観察可能な「染色体」レベルでは大きく違います。性別を決定する「性染色体」がXXだと女性XYだと男性になる事は広く知られています。写真を引用すると権利関係がめんどくさそうですので、性染色体でググってみていただけると分かりますが、X染色体に比べて、Y染色体のなんと小さい事か。Xの一部分を消したらYになるなんてレベルではない大きさの違いです。性染色体は性別以外にももちろんいろんな情報が乗っていますので、そもそも遺伝情報の量自体、女性の方がいっぱい持っているわけです。(良く、男性は不完全な存在だという話は、この辺から出ているんじゃないかな?と)

 しかも、脳科学の進歩によって、性ホルモンが脳の発達に影響を及ぼすことが少しづつ分かってきていて、思春期⇒二次性徴によって脳のシナプスのつながり方が大きくかわる時期だから性格も変わるんじゃないか?などと理解されるようになってきています。大人のでもなかなか分かり合えない訳ですが、それ以前の男児はより理解できない存在であるっていうのは、まあ、当たり前と言えば当たり前と言っていいでしょう。

■実際の投薬口でお話する時はこんな感じで話してます。

 (なんで、この子に一生懸命言っても解ってくれないのかしら….と、遠い目をしているお母さんに出会った時に)

 そういう、「何でこの子はこうなのかしら? 理解できないわー」と遠い目をしてため息をついているお母さんを見ると、言いたくなっちゃうことがあるんですけど、今お時間大丈夫ですか?? そもそも、お母さん男児の行動を理解できないのは無理ないんです。だって、お母さんは人間ですが、その子は「男の子供」という、人間ではない別の生物なんですから(笑)。

 (たとえ話の関係者の方が読んで不快に思ったらごめんなさいですが、)よく考えてみてください。 そこに山があるからといって、命の危険を感じるような山には登らないじゃないですか? 衝動的にやりたいことに飛びついちゃうっていうのが、男の子供という生物なので、なんでそんなことをするか?なんて考えるだけ無駄なんです。(だって、自分が静かにしていてほしい時に、セミがミンミン鳴いてたとして、何でセミは鳴くんだろうなんて考えても無駄でしょ?)

 「毎日かあさん」という有名な漫画がありますが、その中のあるお母さん(二男児の母)の明言があります。
 「死ななきゃいいのよ~」~朗らかなトーンでお読みください
 お子さん自身が死んだり身体を傷つけたりしないように、人様にご迷惑をかけないように眼を配ることは大切ですので続けていただいた方がいいですが、なんでそんな行動をするのか?を理解しようとするのではなく、「ああ、そういう生き物なんだから」と開き直って受け入れてしまうと、もっと気持ちが楽になりますよ。

■なんで、お母さんだけが対象で、お父さんじゃないか?

 あと、多分、もう一つ疑問に思ってらっしゃることがあるんじゃないかな?と。なんで、「ウチのダンナは、どうしてこれがゆるせるんだろうか?」って。

 それは、お父さんは その生物だった時があるからです。自分も昔そうだった記憶があるんで「なんで、男の子供がそういうことをするのか?」が理解できちゃうんですよ。 私も、30超えてようやく人間に近づいたかな?くらいな感じですので、もしかしたらお父さんまだ人間になり切れていないかもしれませんよ(笑)。

 大体、これをセットでいうと、お母さん方の眉毛の角度が10度くらい穏やかになり、眉間のしわも薄くなります。

■最後に

 ネットで検索すると、似たようなことを言ってる方はたくさんいらっしゃいますが、私はそれを読んで言ってる訳でも、単にパクっただけでもなく、実体験に基づいて申し上げています。 だから(実際には迷惑だった人も居たかもですが(苦笑))、多くの方にウケてるんじゃないかな?と。

 ですんで、もしかしたら、子供を育てたことのない若い方がこれをそのまま言うと、かえって眉毛の角度が吊り上がる危険性が無きにしも非ずです。もし、これを読んでみて、試してみたいなーと思う方がいらっしゃったら、あたかも自分で思いついたように言うのではなく、

「毛が薄いくせに自慢毛だけは生えてるオジサン薬剤師のつまらない話の中で、珍しく感銘を受けた話があるんですが…」

などとと、伝聞なんだけど自分も感銘を受けたというスタンスを明確にしてお話をするというのが大切です!

40代男性 薬剤師@薄毛

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