「至高のいくら丼」

京都から仕入れた日本酒が、うますぎた・・・。
飲みすぎた。でも、何か足りない。
シメだ。
飲んだ後には、やっぱりシメがいる。
ラーメンか、蕎麦か、いや――今日は違う。
冷蔵庫を覗くと、そこにはいくら。
しかも、たっぷり。
これはもう、いくしかない。
いくら丼。
酒のあとのいくら丼。
これ以上の贅沢が、この世にあるだろうか。
熱々の白飯に、これでもかといくらをぶちまける。
そこに、醤油をひと回し。
夜食というには贅沢すぎるが、酒の後なら許される。
ひと口すくう。
「うん…こいつは、もう飲める丼だ」
プチッと弾けるいくら、じゅんわり染みる醤油、炊き立てご飯の甘み。
いくら丼が口の中で完成する。
米といくらが、深夜に語らう。
シメのつもりが、もう一杯。
いや、もう一杯。
深夜のいくら丼、これはもう事件だ。
「俺は今、夜食界の頂点に立っているのかもしれない」
酒を飲んで、最後にいくら丼。
こんな夜が、あっていい。
夜食探訪シリーズ第2弾、
「至高のいくら丼」。
俺は見た、夜食の向こう側
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これからも至福の夜食探訪を一緒に。
byウィーズ吾郎
ーー続くーー