今回は少し変わったドーピングについて説明します。
競技に先立ち事前に血液を抜き取り赤血球の不足した状態を人為的につくり、これに身体を順応させた上で、競技直前に輸血により赤血球を増大させるというドーピングがあることをご存知でしょうか。
酸素運搬の役割をする赤血球が増えれば、酸素摂取量が増え、運動能力が高まることが期待できるという訳です。
いわゆる高地トレーニングと同様の効果を人為的に作ることであり、本来のスポーツの精神から逸脱していると言わざるを得ないでしょう
持久力を特に要するノルディック、長距離走、自転車などの競技で使用例があるようです。
他人血・自己血の輸血や、赤血球製剤及び、関連製剤が該当します。
腎性貧血に用いられるエリスロポエチンも同様に禁止されています
いずれも注射が必要ですのでなかなかこれをうっかりしてしまったということはないでしょうが(笑)
スポーツの感動がずっと心に残るように、うっかりも含めてドーピングにはくれぐれも注意しましょう!