今回は最近コマーシャルでもよく流れている禁煙の為の薬について書こうかと思います
薬について話す前に「ニコチン依存症」について少しだけ書かせてもらいます
タバコにはニコチンが含まれ、ニコチンには強い依存性があり、喫煙者の約70%は「ニコチン依存症」と言われる状態にあります。
この状態だと禁煙の意志があろうとも意志の力だけで禁煙を成功させるのは非常に困難です
そのため最近では禁煙外来を設けている医療機関も増え、一定の要件を満たせば健康保険等も適用されるようになりました
では、ここから薬について書かせていただきます
禁煙補助の薬としては大きく分けて3種類あります
①ニコチンパッチ
・ニコチンを含んだ貼り薬で1日1回上腕、おなか、背中のどこかに貼る。
長所→人に気付かれにくい
仕事などでガムを噛んだりすることができない状況でも使用できる。
一定の要件を満たすと健康保険等が適用される。
②ニコチンガム
・ニコチンを含んだガムで口の粘膜からニコチンが吸収される。
吸いたくなったときに1回1個噛む。
長所→吸いたくなったときにいつでも使用できる。
ニコチン補給と同時に口寂しさも紛らわせる
③内服薬(チャンピックス)
・ニコチンを含まず、ニコチン切れ症状を軽減し、タバコをおいしいと感じにくくする。
1日1回から服用開始し1週間の間に徐々に増量し、内服開始後8日目から禁煙を開始する。通常12週間服用する。
長所→肌の弱い人、日中ガムを噛んだりすることができなくても使用できる。
ニコチンを含まない。
一定の要件を満たすと健康保険等が適用される。
今回は③の内服薬の注意をいくつか
・服用後にめまい、眠気、意識障害等の症状が現れる可能性があり、運転など危険を伴う機械操作を避けましょう。
・ニコチンを含んだ禁煙補助薬(上記①②)との併用は避けましょう。
・主な副作用として吐き気、頭痛、便秘、悪夢、不眠などがある。
吐き気などの副作用を起こりにくくするため必ず食後に服用しましょう。
・その他服用に関し気になることや症状あれば、医師、薬剤師に相談しましょう。
喫煙者のほとんどがタバコは体に悪影響を及ぼすと思いながらもなかなか止めれないかと思います
最初に書かせてもらいましたが、自分の意志だけではかなり難しいとも思いますので、興味があれば近くの禁煙外来を設けている医療機関に相談してはいかがでしょうか
すぐ禁煙.jp参照
京都 薬剤師