先日、学校薬剤師として担当している中学校の
学校保健委員会に出席してきました。
その席上で眼科の校医の先生がお話した
色覚検査の件についてお話したいと思います
私が小学生の頃、
色覚検査が全児童に対して行なわれていましたが、
2003年より色覚検査は行なわれなくなりました。
色覚異常の児童に対する
偏見や差別の問題からなくなったそうです
色覚検査が行なわれなくなった子供達、
就職活動を行なう年齢になって
様々な問題が出てきているそうです。
パイロットや船舶
に関わる仕事などは
赤
と
緑
の色分けができなくては
業務を遂行することができないために
色覚異常のある方は受験資格がないそうです。
他にも色覚検査を要する職種はいくつかあるそうです。
そういった職種を目指してがんばってきた子供達、
いざ就職試験に挑戦するという段階で
受験資格がなくて断念しなくてはいけなくなったといった
悲劇的問題が実際に眼科学会でも報告されているそうです
校医の先生は、中学生の段階で子供達の将来の目標を決める上で、
ぜひとも色覚検査を受けてほしいと訴えておられました。
色覚検査は必須検査項目から外れただけで、
希望者は学校の健康診断項目として受けられるそうです。
色覚検査に関する問題は
一般にはあまり知られていない問題ですが、
とても大切なことだと感じました
中部 女性薬剤師