「新しい爪白癬治療薬」

ブログをご覧の皆様、こんにちは
今回は最近発売された爪白癬治療薬についてお話ししたいと思います

そもそも爪白癬とは、トリコフィトン属に属する一群の真菌を主な原因菌とする爪の感染症です。

爪白癬になると、爪の混濁、肥厚、変形、落屑などがおこります
また、爪の肥厚に伴い靴を履くときに痛みが出たり、歩行困難等が出現することもあり、放っておくと肉体的・精神的に負担が大きくなることがあります


爪白癬
は痛みやかゆみなどの症状がほとんどないために、少し症状が改善すると途中で治療を断念してしまうケースもよく見かけます

しかし、表面がきれいに見えても爪の中に真菌が生き残っていることがあり、それが原因で再発してしまうことも多くあります

体のほかの部位に感染が広がったり、家族内感染など、周囲への拡散を引き起こすこともあるので、しっかり治療することが大切です

今月外用の爪白癬治療薬クレナフィン爪外用液10%が新しく発売されました

このクレナフィン爪外用液10%は、従来の外用抗真菌薬とは異なり爪白癬に特化した抗真菌薬です。
爪の構成成分であるケラチンとの親和性が低いため爪の透過性に優れていて、
爪の中や爪の下の皮膚に浸透することにより爪白癬に優れた効果を発揮します

また、容器がハケ一体型で、薬液を爪面に容易に塗り拡げることが可能になっていることも特徴の一つです。

内服の抗真菌薬は肝障害等の全身的副作用や薬物相互作用などを考慮する必要があり、高齢者や複数の薬を服用している方では使用が制限される場合もあります

今回のクレナフィンの発売で外用の爪白癬治療薬という新たな治療選択肢が増えました
今後もいろいろな分野における新薬の開発にも期待したいですね


中部薬剤師30代男性

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