抗インフルエンザ薬と牛乳アレルギー

みなさんこんにちは

体調はいかがですか
最近自分の働いている薬局ではインフルエンザの患者さんも増え、忙しくあります(。Д゚; 三 ;゚Д゚)

現在全国的にはインフルエンザ流行のピークのようです

そこで今日は抗インフルエンザ薬と牛乳アレルギーについてお話したいと思います

抗インフルエンザ薬として飲み薬ではタミフル注射剤ではラピアクタ吸入薬ではイナビル、リレンザがあります

その中でも吸入薬のイナビルとリレンザは2015年8月に添付文書が改訂され、牛乳アレルギーの既往のある患者さんに対して慎重投与となりました

厚生省からも先月医薬品・医療機器等安全性情報が発行され、過去に牛乳アレルギーの患者さんでイナビルやリレンザを使用し、アナフィラキシー、気管支痙攣、悪心・嘔吐、顔面紅潮などの症状を起こしたとの報告があがりました

イナビル、リレンザに含まれる有効成分に問題があったのではなく、添加物の乳糖水和物に含まれる乳タンパクが原因でアレルギー反応を引き起こしたとのことです

乳糖自体は薬局でも賦形剤として使用します。基本的に薬局で使用している乳糖はタンパク除去の精製度が高い乳糖のため、牛乳アレルギーの患者さんに使用しても問題はありません( ^ω^ )

イナビル、リレンザは牛乳アレルギーの多い小児の患者さんにも使用する薬剤です

インフルエンザが多いこの時期特に注意が必要です

岐阜県 20代 薬剤師 男性

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モーラスパップXR

こんにちは
今日は新しく発売される貼り薬を紹介したいと思います

2015年8月に承認されたモーラスパップXR120mg。12月15日に発売されます(゚∀゚)さらに今後60mgも発売される予定ですヽ(´∀`)ノ

MRさんの話だとパップ剤の貼った時にひんやりとした使い心地と、テープ剤の剥がれにくさを兼ね備えた薬剤だということです

【用法での比較】パップ剤は1日2回、テープ剤は1日1回のイメージですが、モーラスパップXR120mgは1日1回のパップ剤なのです。実際に同じ会社の久光製薬で発売されているモーラスパップは1日2回、モーラステープは1日1回です。

少し混乱する可能性もあますが、もし違った用法で処方された場合は、しっかりと疑義照会をかけましょう

【大きさでの比較】実は120mgと規格が大きいにもかかわらず、貼り薬自体の大きさはモーラスパップ 30mgモーラステープL 40mgと変わらないのです((((;゚Д゚)))))))
【7cm×10cm】
 ・モーラステープ 20mg
【10cm×14cm】
 ・モーラスパップ 30mg
 ・モーラステープL 40mg
 ・モーラスパップXR 120mg
【14cm×20cm】
 ・モーラスパップ 60mg

【効果での比較】120mgって現在出ているものより規格が大きいけど強いって事?と思う人もいらっしゃるかもしれません。実はそんなこともないようです。MRさんの話によるとモーラスパップXR120mgはモーラステープL40mgとほぼ同じ効果なようです。ではなぜmgが多いかというとテープより水分量が多く、基材が違うからです。基材が違うと同じ量の薬を入れても体への吸収量が異なるんですね

モーラスパップ30<モーラスパップ60、モーラステープ20<モーラスパップXR120、モーラステープL40
こんなイメージですかね。

以上簡単にですが新しい貼り薬の紹介でした

岐阜県 20代 薬剤師 男性

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インフルエンザ

こんにちは。
寒くなってきましたが、風邪などひいてないでしょうか?
寒くなってくると、気になるのがインフルエンザです。
今年は、新聞などに、インフルエンザの予防接種が高くなると記事がありました。高くなると、予防接種をしない人が増えるのではないでしょうか?

そんなかたは、朗報?です。発売予定は、2018年以降になる予定ですが、今までは、5日服用したり、吸入をしたりと時間がかかったり、わずらわしかったりと色々ありましたが、1回の服用で、インフルエンザの治療が完結する新薬を、塩野義が研究中だそうです。

今から待ち遠しい新薬でした。

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前立腺肥大治療薬「ザルティア」

ブログをご覧の皆様、こんにちは
今回は「ザルティア」についてお話しようと思います

ザルティアは2014年4月に前立腺肥大治療薬として発売されました。

既存の前立腺肥大治療薬の中には、起立性低血圧めまいなどが問題となることもありましたが、このザルティアはこれまでの薬とは異なる作用機序で、尿道や前立腺の平滑筋を弛緩させ、下部尿路組織における血流及び酸素供給を増加させて、前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状を緩和する薬です。

ザルティアの成分はタダラフィルというものなのですが、
このタダラフィルは、同じメーカーから発売されているのに

3つも名前がある不思議な薬で、

・ ED治療薬:シアリス
・ 肺高血圧症治療薬:アドシルカ
・ 前立腺肥大治療薬:ザルティア
というように、使用目的によって異なる商品名がついています

すでにシアリス・アドルシカとして使用されてるタダラフィルの作用に注目し、
前立腺肥大症への効果を期待して発売されたものが今回のザルティアです。

既存の成分を他分野へ活用することで、治療の幅が広がりました
今後の動向にも期待したいですね。

中部薬剤師 男性

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C型肝炎

こんにちは。

今年、C型肝炎の治療法が大きく変わることになるかもしれません

今までは、インターフェロンが主でしたが、経口剤が相次いで上市されます。

1つ目は、ソバルディ(一般名:ソホスブビル)で、シェノタイプ2に適応があります。

2つ目は、ハーボニーです。ハーボニーは、レジパスビル・ソホスブビル配合剤です。ジェノタイプ1に適応があります。

ハーボニーに至っては、100%の治癒率だそうです

C型肝炎が完治できる日が来るかもしれません。

正社員 薬剤師 愛知県 20代 男性

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オーソライズドジェネリック(AG)

 ジェネリック医薬品(後発医薬品)という言葉は、
ジェネリックメーカーによるCMや医療機関(病院・薬局など)で聞いたことのある方は、
以前と比べてかなり増えてきたと思います

 実際に調剤薬局で働いていると、
「ジェネリックにしますか?」と尋ねる前に患者様から、
「ジェネリックでお願いします」とおっしゃるほど、
世間に浸透してきているんだなぁと実感しています
数年前までは、「え?ジェネリック?なにそれ?」
という反応が多かったのですが、だいぶ今では変わりましたね

 ところで、オーソライズドジェネリックというものが最近医療(特に調剤)業界で話題になっています
そのことについて今回はお伝えしていきたいのですが、
その前に、ジェネリックについて少し述べたいと思います

 新薬は特許期間(約10~20年)が過ぎると特許切れとなり、
他のメーカーも同じ成分で医薬品を作ることが出来ます
それが、ジェネリック医薬品(後発医薬品)です
しかし、実はその新薬の全ての特許が切れるわけではないということはご存知でしょうか?
 
 その医薬品の“物質特許”が切れただけで、
「製剤特許」や「用法特許」などが残っていれば、
同じ医薬品として発売することはできないのです

 たとえば、錠剤のコーティング技術の特許が切れていない影響で先発医薬品とは違うコーティング技術を使用したり、
自分の病気に使う薬が実は先発医薬品にしか適応がなくジェネリックを選べない、なんてことも存在します
もちろん、全てのジェネリックがそうではありません。
しかし、実際にそういったジェネリックは少なからず存在するのは確かです

 錠剤を小さくしたり口どけをよくして飲みやすくしたり、
低刺激性の添加物に変えてアレルギー持ちの人にも使いやすくするなど、
ジェネリックメーカーが努力した“高付加価値”のジェネリックも存在します
しかし、はたして全てのジェネリックが良いのかと問われれば疑問が残ります
ある小児用の粉薬が、先発品ではすぐ水に溶けて飲みやすく設計しているにもかかわらず、
数社のジェネリックは水に溶けにくく、中にはまったく水に溶けない粉薬まであるという始末です
これではお子様に薬を飲ませるときに服用方法に制限が加わり、
非常に服用しづらい薬といわざるを得ません。
悪い言い方ですが、そうした創意工夫や努力をしていないと見られるジェネリックメーカーもごく一部で存在します
そのため、ジェネリックは度々、選びたくないという医師や患者様も少なくありませんでした
専門家である薬剤師が、真に国民から支持されるべきジェネリックを選定することも重要な役割だと思います

 そこへ、オーソライズドジェネリック(以下:AG)の登場です
AGとは、“特許使用権利”を認めたジェネリック医薬品です
特許期間が残る「製剤特許」や「用法特許」などの使用権を認めることにより、
先発品とまったく同一の医薬品を作ることができます
早い話、先発品と同じ製造ラインで作ってパッケージだけ変えて安く売るという具合です

(まったく同じ添加物と製造過程で作ることが可能、ということですので、
ジェネリックメーカーが新たに設備投資して自社でAGを作っても良いですが、
先発メーカーの既存の設備を使うほうが安く済みますので、そのほうが現実的かもしれません)

 また、それだけでなく、AGは先発医薬品の特許が切れる半年前から、
独占販売が認められており、他のジェネリック医薬品に先駆けて発売が可能です
今売れまくっている大人気の先発医薬品の特許が切れたときには、
30社以上のジェネリックメーカーからジェネリックが同時発売されていますので、
それはもう壮絶なシェア争いが繰り広げられます。そこを独占的に先駆けて発売することによって、
先に悠々と大幅にシェアを伸ばすことが可能になります
すでに採用されているジェネリックのメーカーを後々変えるということは、
医療機関(病院や薬局)も患者様も、
それなりのメリットがなければ負担になることも多いので難しい場合もあり・・・
この先行発売は相当のアドバンテージが得られます
また、ジェネリック医薬品の開発に必要な試験を省略できることもメリットとしてあげられます。
なんだかいいことづくめで、ジェネリックメーカーはなんでみんなAGにしないのか
と思われるかもしれませんが、AGにもデメリットはあります

 まずジェネリックメーカーにとって、その特許権の使用料が発生することにより、
それなりの対価を先発医薬品メーカーに支払います。
他のジェネリックより、AGが売れたときの利益は使用料を支払っている影響で目減りして少ないのです
特許権の使用料はAGの大きな優遇策やメリットを考えるだけでも、
決して安くないはずですので、ジェネリックメーカーにとってはAGにする大きなメリットはあっても、
利益面では薄利多売状態かと思われます
せっかくAGとして発売したとしても、売れなければむしろ損になることすらあるのです
つまり、AGにする先発医薬品の選定は、これは絶対売れる!という自信がなければ
むしろ普通のジェネリックとして売ったほうがまだ利益的にはマシなことも多いと思われます

 また、患者様にとってもデメリットをあげるとすれば、
AGは他社のジェネリックの価格とくらべて最近では薬価比で10%程高い設定にされてしまっている現実があります
ジェネリックの大きなメリットでもある価格を抑える点では他社のジェネリックと比べるとやや不利な印象も受けます。
しかし、自己負担割合(1割~3割負担)を考えれば、全額その薬価差の影響を受けるわけではないので、
AGのメリットを考えればそれほど大きな問題にはならないと思われます
薬価がAGもそれ以外のジェネリックも同じ価格であれば、
AGとは違うメリットを訴える高付加価値のジェネリックでなければ、
真っ向勝負で立ち向かうのは難しい、
それほどAGの存在価値や脅威を多くのジェネリックメーカーは認識しています

 医療従事者や患者様にとってみれば、AGは多くのメリットと可能性を秘めています
いままで多少なりとも、ジェネリックに対して不信感を持っていた方は、
AGはまさに先発医薬品とジェネリックのいいとこどりだと思います
今までと飲む薬の中身はほぼ同じで安心感があり、なおかつ医療費を安く出来ます。
医師も先発品とまったく同等なら切り替えもしやすいです。
「AGに変えてから効き目が悪くなった」なんてことも、
ハッキリとAGの影響ではないと限りなくいえるでしょう。
AGはまだ数種類程度しか発売されていませんが、
ジェネリックの新たな選択肢が増え、
今後ますます多様な医療ニーズにこたえるためにも、AGに期待していきたいと思います

正社員 薬剤師 茨城県 30代 男性

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タリオン

ブログをご覧の皆様、こんにちは

先日、抗アレルギー薬の「タリオン錠」に小児の適応が追加されたということで、
メーカーさんが説明にきました。

タリオン錠は抗アレルギー薬花粉症のシーズンによく処方をみかけます
飲んだことがある方も多いかもしれませんね

このタリオン錠、普通の錠剤のほかにOD錠というものもあります

OD錠は口腔内崩壊錠といって、
口の中ですぐに崩壊し唾液のみ(水なし)でも服用が可能な錠剤です。
もちろん、普通の錠剤のようにお水で飲んでも大丈夫です。

ただ、口の中の粘膜から吸収されるわけではないので
唾液か水で飲み込む必要があります

私はタリオンOD錠を飲んだことがなかったので、を聞いてみたところ、
製剤見本があるとのことで、試しに飲んでみました

口腔内崩壊錠は口の中で溶かして飲み込むので、甘い味のイメージがあったのですが、
このタリオンOD錠は強めのミント味
フリスクのような・・・

メーカーさんに聞いてみると、薬の味は色々な方からアンケートをとった結果決定するそうで、
花粉症の患者さんは鼻が詰まっているのでスーっとする清涼感のある味になったそうです

意外に服用を続けていくと癖になるとか…

中部薬剤師 アラフォー男性

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みなさんこんにちは
すっかり暖かくなり、

春の訪れを感じるようになってきましたね

ところで、花粉症の方はいかがおすごしでしょうか。

お薬がないとつらい方も多いのではないでしょうか?

メディアでも何度か取り上げられた、

スギ花粉症治療薬のシダトレン®

はご存知ですか?

12歳以上を対象とした、

舌下に滴下する液状タイプの減感作療法薬で、

鳥居薬品から発売されました

「1日1回舌下に滴下し、

2分間保持した後飲み込み、

その後5分間は、うがい・飲食を控える」

というお薬で、

冷所保存が必要となります

気になるお味は・・・

メープルシロップのような甘みがあり、

苦みは感じませんでした

服用中の患者さんからは、

例年よりも症状が軽い気がする

という返答が多く、

個人差はあるものの、

満足されているようです

ただ、シダトレン®による治療は、

あらかじめ講習を受けた専門医でなければ行えませんので、

受診しようとする医療機関が、

治療を行えるか確認が必要です

薬局での調剤時は、

処方元医師が「受講修了医師」であることの確認

(①医師名またはシダトレン受講修了医師番号、②医療機関名)を初回のみ行う必要があります

花粉飛散時期は投与の開始ができませんので、

今しばらくお待ちくださいね

錠剤タイプの治療薬も開発中
とのことなので、興味のある方は是非、チェックしてみてくださいね。

以下、鳥居薬品ホームページより抜粋

<減感作療法(アレルゲン免疫療法)について>
 減感作療法とは、アレルギー疾患の原因となるアレルゲンを、低濃度、少量から投与し、
徐々に増量、高濃度へ移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法で、
下記のような特徴があります。
●アレルギー症状を軽減したり、長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。
●治療前に、症状がアレルゲンによるものかの確定診断が必要です。
●治療は長期間(3~5年)かかります。
●すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。

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「新しい爪白癬治療薬」

ブログをご覧の皆様、こんにちは
今回は最近発売された爪白癬治療薬についてお話ししたいと思います

そもそも爪白癬とは、トリコフィトン属に属する一群の真菌を主な原因菌とする爪の感染症です。

爪白癬になると、爪の混濁、肥厚、変形、落屑などがおこります
また、爪の肥厚に伴い靴を履くときに痛みが出たり、歩行困難等が出現することもあり、放っておくと肉体的・精神的に負担が大きくなることがあります


爪白癬
は痛みやかゆみなどの症状がほとんどないために、少し症状が改善すると途中で治療を断念してしまうケースもよく見かけます

しかし、表面がきれいに見えても爪の中に真菌が生き残っていることがあり、それが原因で再発してしまうことも多くあります

体のほかの部位に感染が広がったり、家族内感染など、周囲への拡散を引き起こすこともあるので、しっかり治療することが大切です

今月外用の爪白癬治療薬クレナフィン爪外用液10%が新しく発売されました

このクレナフィン爪外用液10%は、従来の外用抗真菌薬とは異なり爪白癬に特化した抗真菌薬です。
爪の構成成分であるケラチンとの親和性が低いため爪の透過性に優れていて、
爪の中や爪の下の皮膚に浸透することにより爪白癬に優れた効果を発揮します

また、容器がハケ一体型で、薬液を爪面に容易に塗り拡げることが可能になっていることも特徴の一つです。

内服の抗真菌薬は肝障害等の全身的副作用や薬物相互作用などを考慮する必要があり、高齢者や複数の薬を服用している方では使用が制限される場合もあります

今回のクレナフィンの発売で外用の爪白癬治療薬という新たな治療選択肢が増えました
今後もいろいろな分野における新薬の開発にも期待したいですね


中部薬剤師30代男性

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SGLT2阻害剤

最近発売された新しい糖尿病治療薬、SGLT2阻害剤についてご紹介したいと思います。
SGLT2阻害剤とは、これまでの糖尿病治療薬とは全く異なる作用で血糖値を下げます。
近位尿細管という尿をろ過していく部分において、糖の再吸収をつかさどる輸送体であるSGLT2を阻害することで、尿中への糖の排出を促進し血糖を低下させます。
つまり、血糖値が高いその糖分をおしっこから出してあげようという薬です。

インスリンを介さずに血糖を降下させることが可能なため、低血糖が起こりにくい、肥満をおこしにくいことが予想され、期待されている糖尿病の新薬です。
SGLT2阻害剤は数社からいくつか類似医薬品として発売されましたが、その中で「アプルウェイ」という今回発売された薬は、SGLT2阻害薬の元となったフロリジンという成分がリンゴの樹皮から発見されたことが由来となっているそうです。
このように、自然界にある成分から医薬品を創製する方法はかつて、かの有名なドラマのなかで「青カビからペニシリンを作る」ということでも見たことある方は多いと思います。
以前、DPP-4阻害薬という糖尿病治療薬は血糖値を下げる効果がある薬ですが、もともとは毒トカゲの唾液から抽出された成分をもととして作られたそうです。
私たち人間よりもはるか昔から進化を続けてきた自然界にはまだまだ知られざる未知なる部分が隠されているんですね。
今回のSGLT2阻害剤は糖尿病で苦しむ多くの患者さんの手助けになる可能性があるため、これから目が離せない存在です。

それにしても、身近な存在のリンゴからこんな薬が登場するなんて本当に不思議だなと思いました。
あ、でもリンゴの実やリンゴの皮をたくさん食べたからと言って血糖値が下がるわけではありません(むしろ血糖を上げる)のであしからず・・・。

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