みなさんは薬剤師に英語が必要だと思いますか?
多くの方は「イエス」と答えると思います。
ではご自身の英語力は十分だと思いますか?
これに対しては多くの方が「ノー」なのではないでしょうか。
そこで今回は「英語力0の薬剤師が外国人の患者さんに対応するための方法3選」をご紹介します。
2023年の日本と薬剤師の英語の必要性
2019年に新型コロナウイルスの影響で国境を越えることが困難になって以降、訪日外国人の数は極端に減少していました。
しかし先日発表されたJTBによる「2023年の訪日外国人数の予測」では、2023年の訪日外国人の数は昨年の5.5倍以上で2000万人を越えるとのことです。
しかも今年は、3月に東京ドームで「ワールドベースボールクラシック(WBC)予選」が、7月に福岡で「世界水泳選手権」が開催されます。
この2つだけで外国人の方が大量に来そうだと感じますよね!笑
そして旅行にトラブルはつきもの。
医療機関を訪れる外国人の方が増えないと考える方が不自然です。
でも外国人旅行客は健康保険が使えないからドラッグストアに行くんじゃないの?
よくご存知の方はそう思うかもしれません。
確かにウィーズの店舗は全て調剤薬局ですから、ドラックストアに比べて薬剤師が外国人旅行客の対応をする機会は少ないでしょう。
しかし残念ながら増えるのは外国人旅行客だけではありません。
ここ数年コロナウイルスの影響で鈍化していた外国人労働者数の増加も、2023年は元のペースに戻ると予想されているのです。
外国人労働者の方は日本の会社に雇われていますから、当然保険を利用して日本の医療機関を受診します。
もちろん日本で働いている方ですから、ある程度の「日常会話」は聞き取れるかもしれません。
しかし「医療用語」はどうでしょうか?
簡単な例で言うと「とんぷく」の意味がわかる方がどれだけいるか、、、
みなさんは「とんぷく」がわからない外国人の方にきちんとお薬の飲み方を伝えることができますか?
英語力0の薬剤師が5分で外国人の患者さんに対応できるようになる方法3選
ここまで読んでくださったみなさんは、「薬剤師に英語は必要だ」と思っている方だと思います。
僕自身この1年間薬剤師をやってきて10人ほど外国人の方の対応をしましたが、自分の英語力の無さを何度も後悔しました。
でも、すぐに英語をマスターすることはできませんよね。
そこで今回は英語力0の薬剤師が少しでも外国人の方に満足して帰ってもらうための方法を3つご紹介したいと思います。
- 絶対必要な単語やフレーズを記憶しておく
- 無料の翻訳アプリの使い方を熟知する
- 外国人の方に向けた会話カード、患者アンケートを用意する
1つずつ詳しくご紹介していきますね!
方法①絶対必要な単語やフレーズを記憶しておく
まず最も簡単な方法は「患者対応で絶対に必要になるフレーズや単語は暗記しておく」ということです。
患者対応を何度かしたことがある方であればわかると思いますが、毎回必ず言うフレーズってありますよね。
例えば、、、
「本日はどうされましたか?」
⇨ What brings you here today?
「お薬は1日◯回食後にお飲みください。」
⇨ Please take this medicine ◯ times a day.
「このお薬は症状が出た時にお飲みください。」
⇨ Please take this medicine when symptoms occur.
「お会計は〇〇円です。」
⇨ That’ll be 〇〇 yen.
「お大事にどうぞ」
⇨ Please take care!
また、他に知っておきたい単語としては、、、
処方箋 ⇨ prescription
健康保険証 ⇨ Health insurance card
住所 ⇨ address
既往歴 ⇨ medical history
併用薬 ⇨ concomitant drug
などですね。
これらの単語やフレーズが言えるだけで何とかなるケースも多いのではないでしょうか?
方法②無料の翻訳アプリの使い方を熟知する
もう一つの簡単な方法は「翻訳アプリの使い方を熟知する」という手です。
ここで重要なのは「熟知する」という点で、患者さんの前でダウンロードしているようでは三流薬剤師。
うまく活用できず、かえって患者さんの迷惑になってしまう可能性があります。
調剤薬局の薬剤師は接客業でもありますので、こちらの都合で患者さんを待たせるのは良くありませんよね。
翻訳アプリを活用する際には事前にダウンロードし、最低10回は使って翻訳が正しくできているかを確認しておくと良いでしょう!
僕が使ってみておすすめの翻訳アプリとしては、、、
【Google翻訳】
対応言語が120種以上
患者さんも使ったことがあるケースが多い!
【DeepL翻訳】
翻訳制度が高い!
医療用語を最も正確に翻訳してくれるアプリらしい!
【Papago】
文字が大きくてみやすい!
自動読み上げ機能があり会話がスムーズに行える
いずれもiOS、Androidの両方で無料ダウンロード可能です。
自分の使いやすいアプリを探してみてくださいね!
方法③外国人の方に向けた会話カード、患者アンケートを用意する
最後は少し手間がかかりますが、「英語での会話フレーズのカードや英語版患者アンケートを用意する」という方法です。
先ほど紹介したような絶対に使うフレーズを会話カードとして用意しておけば暗記も必要ありません。
また、新しい患者さんには英語版の患者アンケートを書いて貰えば、裏で翻訳し、ある程度準備をした状態で臨むことができます。
この方法の良い点は「一度作ってしまえば誰でも利用できる」というところ。
ウィーズのような1人の薬剤師が複数の薬局で働く機会がある会社では有効な手段だと思います。
今後は薬剤師も英語必須になる時代がくる!
今回は「薬剤師が外国人の患者さんに対応する方法3選」をご紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
考えれば考えるほど薬剤師にとって英語は必要不可欠なものに感じますよね。
将来もっとシステム化が進み遠隔での投薬が可能になったら、国を超えて外国人の方に投薬する機会も増えるかもしれません。
僕は宇宙が好きなので、月面に人類が住むようになったら当然投薬は英語で行うんだろうな、、、なんて考えたりもします。笑
いざという時後悔しないように、みなさんも自分に合った対応方法を探してみてくださいね!
お読みいただきありがとうございました!
何よりこの記事がみなさんのお役に立てば幸いです。
最後にウィーズへの入社を考えている新卒、中途採用希望の皆様へ。
ウィーズは人間性が素敵な人が昇進していく会社だと僕は感じています。
もちろん仕事では大変なことも多いですが、それはどんな仕事も同じ。
ウィーズでは、そんな困難を乗り越えるのに必要な頼もしい先輩や同期に巡り会うことができる確率が高いはずです。
このブログでは弊社社員の日常を綴った記事などもありますので、そちらもぜひお読みください。
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このブログを読んでくださった皆様が、素敵な職場に巡り会えることを心より願っております。
それでは。
(千葉県 薬剤師 20代 男性)