タイトル:なんで?どうして?高血圧治療における多剤併用!

こんにちは。私は湘南店に勤める薬剤師です。

湘南店は茅ケ崎にあるんですが、広くてとっても居心地いい店舗ですよー

機会があったら是非来てみてくださいね

さて今回は、私の6年間の薬剤師経験のなかでよく患者様から質問されたことの一つをピックアップし、それをテーマにお薬のことをお伝えしたいと思います。

さあ、早速テーマですがタイトルにもある通り、ズバリ

高血圧治療の多剤併用(2種類以上、血圧の薬を服用すること)についてです。

この仕事をしていると、とってもたくさんの人が高血圧の治療薬を服用されていることがわかります。

そして、多くの患者様は何種類か高血圧の薬を組み合わせて治療されています。

そんなある日、患者様からの質問がありました

「血圧の薬を一つ服用しているのに、さらにもう一つ血圧の薬を増やすなんてどうなっているの?」

この質問を受けた時、患者様のいろいろな思いを読み取ることができました。


(今の薬それなりに効いていたんだから、血圧が高いならこの薬を増やせばいいのに!)

(副作用とか心配だし、何種類も薬飲みたくない!)

(いくつも薬を飲むのって面倒くさいし、忘れちゃいそう!)

(薬代が高くなったじゃんか!)

そうですよね。薬が増えてしまい、マイナスに考えてしまうお気持ち、よくわかります。

しかし、今回のブログで意外な高血圧治療薬の真実をお伝えしちゃいます。

さあ、突然ですがここでクイズです!!

直感で思ったままに答えてみてください!

【クイズ1】

ある患者M様は医師S先生から処方されている1種類の高血圧治療薬を1日1錠服用したところ、収縮期血圧が平均で10mmHg下がりました。
しかし、もっと血圧を下げたいと思ったM様は自己判断で1日2錠服用してみることにしました。
さあ、どのくらい血圧が下がることが期待できるでしょうかー?
(※高血圧治療薬の自己判断での服用量変更は絶対ダメです。やめましょう!)

なんだかわかるような気がしますよねっ!単純に薬が2倍になっているわけだから、下がる血圧だって・・・。


【クイズ2】

先ほどの患者M様は定期診察を受けたところ、医師S先生から自己判断で薬を増やしたことについてこっぴどく叱られました。
そして、血圧の下がり方が不十分なことを指摘され、処方内容を変えると説明を受けました。
今まで服用していた薬を1/2錠にして、もう一つ別の種類の高血圧治療薬を1/2錠追加する処方です。
ただし、追加する薬は現在服用中のものと別のタイプの高血圧治療薬、1錠服用すれば現在服用している薬と同じく平均して10mmHg収縮期血圧が下がることがわかっています。

さて、M様の収縮期血圧はどのくらい下がることが期待できるでしょうか?

この問題もなんだか簡単そうですね!どちらの薬も1錠で10mmHg血圧が下がるんだから、その2種類を半分ずつ服用したところで結局下がる血圧は・・・。

どうでしょうか
明日に続きます・・・

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ニューコンテンツ!

こんにちは、今週からウィーズのブログ月曜日は頑張ってマジメなお薬の話をすることになりました。

もしかしたら一般常識!?逆に薬学関連の人じゃないと分かりづらいという内容もあろうかとは思いますが

薬をポンとお渡しするまでにも色々な注意や勉強をしているんだな、と感じていただければ幸いです。

今日はたまたま先日おやと思った事があったのでご紹介したいと思います。

親御さんや小児科で働くと聞きなれていると思いますが「溶連菌」という菌をご存知でしょうか。

僕も新人のころ耳慣れないそのような菌が一般的にお子さん方がかかるものだとは思っていませんでした。

症状は風邪のような症状から、発疹や高熱、舌の異常などが見られる病気です。

しっかり治療をしないと腎臓に悪さをしたりするので特にお薬を飲みきるようにお話をします。

検査ですぐ分かるので治療もすぐに行われるのですが一般的にはセフェム、ペニシリン系の薬(フロモックス、トミロン、ワイドシリン等)を10日くらい飲むことが一般的で、2回に分けて処方されることも多いようです。

ある日5日フロモックスを飲まれたお子さんにジスロマックが処方されました。

初回にお聞きしたときは溶連菌で5日後に来るとお聞きしていたので今回も続きだろうということは確実でしたがジスロマックが溶連菌に処方されるのは実は初めての経験でした。

もちろんこれは有効で、添付文書にもレンサ球菌に適応がありますし(溶連菌はレンサ球菌なんですね)一般的な治療法として確立されています。

それでも今までそのような例に出くわすことがなかったのはマクロライド系耐性菌や続発症に対するエビデンスの問題からのようです。 日本小児呼吸器疾患学会と日本小児感染症学会により作成された「小児呼吸器感染症診療ガイドライン2007」でも治療の推奨度はペニシリンアレルギーがある場合など、とされています。*フロモックス5日のみきりでもいいようですが・・・

最初の5日間で咳がひどくなってしまったのであえてジスロマックを選ばれたのでしょう、ふむふむ。またひとつ勉強になりました・・・

中部薬剤師
本文中に挙げた薬名は筆者が実際に調剤したものを抜粋したもので世の中には同成分で多くの製品があります。また、触れた治療法は代表的なものですので病状によって異なる処方をされる場合がありますのでご留意ください。

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