デパケン、セレニカ片頭痛予防の適応追加

 2011年06月16日にデパケン、セレニカが「片頭痛発作の発症抑制」の適応追加が承認されました

 これまで片頭痛予防薬には数十種類の薬剤が知られていました。 なかでもエビデンスがあるのはトリプタノール、デパケン、インデラルですが、これらはいずれも保険適応外でした。ミグシス・テラナスが片頭痛予防に保険適応を取得しており、これが実質的に第一選択となっています

 しかし、ミグシス・テラナスの有効性は 約70%で無効の場合は保険適応外の予防薬を選択しなければいけませんでした片頭痛の頓挫薬(NSAIDs、エルゴタミン、トリプタン)でコントロールすればよいのでは?という人もいるかもしれませんが、上記の薬を連日のように服用すると薬物乱用頭痛を招きかえって頭痛がこじらせることがあるので、発作頻度の多い患者さんでは予防療法が重要な治療です

 今回追加された適応では用量が400~800mgなお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。となっており、てんかんや躁うつ病とは用量が違うところに注意が必要です

今回の適応追加により今まで保険適応外であったデパケン、セレニカがより使いやすくなり、その恩恵を受ける患者さんも多いと思います

静岡県薬剤師

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湿布薬の注意点

こんにちは、あい薬局武蔵村山店です

こちらの薬局は、武蔵村山市にあるクリニックの門前にあります。
武蔵村山市は、あまり聞き慣れないかと思いますが東京都です。
僻地ですが・・・

門前のクリニックに整形外科があるため、湿布薬をよく調剤しています。
今回は、湿布薬についてこの時期に注意して欲しいことをお伝えします

夏本番になり暑い日々が続いていますが、

湿布薬を使用している方へ(特にケトプロフェン外用薬)


汗をたくさんかいていませんか
プール、海などで直射日光に当たっていませんか

心当たりがある方は注意!

湿布薬の成分と汗、紫外線が反応するとかぶれやすくなります

対処法として

汗をかいたらこまめに拭き取る。
新しい湿布薬に張り替える。発汗のよい服を着る。
なるべく貼付部位を直射日光に当てない。
どうしてもという時はサンスクリーンなどを塗るのも一つの手です。

もう一つ注意して欲しいことは、剥がした後のことです

剥がした後も、皮膚には薬の成分が残っているため、
直射日光が当たるとかぶれることがあります。
そのため、剥がした後もできれば4週間は直射日光を避けることをお勧めします

因みに、あい薬局武蔵村山店は8/10~8/17休業させて頂きます。
ご利用の方にはご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします

東京都 薬剤師


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軟膏の塗布量について

軟膏が処方されている患者様で塗布部位がそれほど広くないのに、
塗り薬がすぐになくなると言われる事があります。

一般的に抗炎症薬などは薄く塗っても十分効果があり
厚く塗っても余分なものが衣服などにつくだけです

そのため、薄くのばして塗布するよう説明していますが、

ではチューブ1本でどれくらい塗れるのでしょうか


成人の全身に軟膏またはクリームを塗布すると1回に10g~20g必要です。
(各外用剤の伸び具合により量はもちろん異なり、皮膚の状態でも違います)

全身の皮膚の面積は約1.6㎡で、畳1枚とほぼ同じです

これを塗るのに10~20g必要であるので、1g当たり800~1600c㎡塗れる計算になります。

顔全体だと20cm四方程度必要になるため、計算上0.25~0.5gで十分ということになります。

ということは

5g入りチューブの場合で、顔全体に1日2回使用すると5~10日はもつことになります

あくまで目安ですが、軟膏塗りすぎていませんか

ただし、薄くのばして塗ると言っても、湿疹などの部位の場合、

炎症のある部位に塗るので擦り込まないようにしてくださいね

中部薬剤師

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併用注意の注意

こんにちは今日は月曜日のお薬の話です。

思わぬ薬同士が相性が悪いというのは結構あることで

そのような薬は相性の悪さの程度によって

併用注意、併用禁忌などとしてリストアップされています。

そんな中でも普段特に注意している薬があります

クレストールという高脂血症の薬は水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムとの同時服用で血中濃度が

50%になることが知られています。

実際のデータはマーロックスのみで他のデータはないそうですがOTCの便秘薬や胃薬にも多く含まれていますので高用量の水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムの併用は注意が必要です。

もちろん処方薬にもあります。

このようなことを見落として長期でこれらの薬が併用されるとコレステロール値が上昇してあたかも患者様の生活習慣などが悪化したように見える可能性があります

誰も気づかなければ、「最近食事の量が増えたりしたんじゃないですか?」などと聞いてしまいかねません。

やむを得ず併用する場合は検査値が上昇する可能性があることを踏まえなければ患者様に不快な思いをさせてしまうこともあるでしょう。

患者様はもちろんそのようなことは知りませんから「確かにそうなのかもしれない」と無理な食事制限をしたり自己嫌悪を覚えてしまうのも心配です

併用注意の薬というのは非常に多く、しかも理由が不明というものも多いです。

実際の現場では相性は悪いけど治療上のメリットを優先して処方されるということも少なくありません。

併用で効果が上下したとしても常に併用している状態なら薬効や体調の変化を正しく判断することが出来ますが、OTCも含め併用が始まったり終わったりしたときは体調や検査値の変化が何によるものなのか見落とす可能性がかなりあるのではないでしょうか。

薬剤師は併用の前後で患者様の状態の変化を予想することができるという点は職能として重要だと思います。

中部 薬剤師

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ジェネリック医薬品への変更

先日このようなお電話を薬局にいただきました。
「昨日、もらった粉薬が苦くて飲めないというのですが…」
それは、お子さんがお薬を飲んでもらえず困ったお母さんからの電話でした。
早速、内容を確認してみると、今回のお薬からジェネリック医薬品へ変更されていることが分かりました。
そのお薬は混ぜると苦味が出やすくなる食べ物や薬があるので、まずは飲ませ方に問題ないか確認です。
「う~ん、飲ませ方は大丈夫ですね」
 いろいろお話うかがいましたが飲ませ方には問題ないようです。
 これは困った
 ちなみに味は先発品(もともとドクターが記載したもの)もジェネリック医薬品も同じイチゴ風味。
自分でも試しに味見したことあってあまり変わらなかったことを記憶していました。
自分には同じように感じていても、人によっては感じ方が違うということと、今回はましてやお子さんなので味覚もちがうのですね。だからといって味見してもらうわけにもいかないですし、むずかしいですね。
 ジェネリック医薬品というと価格や効き目にどうしても目がいきがちですが、味や飲みやすさにも
もっと気を配らねばと再確認させられる出来事でした。

関東 薬剤師

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アルツハイマー治療薬

今回の薬の話は、アルツハイマー治療薬の新薬についてです。
今年に入り、12年ぶりにアルツハイマー治療薬が新たに加わりました。
今までは、ドネペジル(商品名:アリセプト)だけだったのですが、新たに、メマンチン(商品名:メマリー)、ガランタミン(商品名:レミニール)、の二つが上市され、リバスチグミン(商品名:イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ)が上市予定です。
4種の薬剤で唯一、イクセロン/リバスタッチは世界で唯一の貼付剤で、嚥下困難な患者さんには新たな治療法と期待されています。
気になる、作用機序ですが、ガランタミン・リバスチグミンは、ドネペジルと同じくAChEI(アセチルコリンエステラーゼ阻害剤)です。
メマンチンは今までとは違う新たな作用機序で、NMDA受容体にアンタゴニストとして働き、脳神経細胞の過剰な興奮を抑える働きがあるそうです。
特に、AChEIとメマンチンは併用が可能で、アルツハイマー治療に新たな光が差し、大いに期待しています。
ただ、すべての薬剤の添付文書には、「本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。」と記載されています。今年に入り、新薬上市が相次ぎましたが、今後のアルツハイマーの研究・創薬に期待をしております。

関東 薬剤師

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プラザキサ

こんにちはウィーズに入社して3年目の薬剤師です。
数十年ぶりに心原性脳梗塞の再発予防薬として発売されました。「プラザキサ」についてです。

今日までは心原性脳梗塞の予防薬としてはワーファリンが唯一の経口剤でしたが、①納豆などの食品、薬品に対する相互作用が多い②感受性に個人差があり、血中濃度の安全域が狭く、定期的な採血検査を必要とする。など制約が多い薬でした。

これに対してプラザキサは納豆などのビタミンKに対する制約もなく、採血をし、血液凝固能を測定する必要もありません。今までワーファリンのマイナスとされていた部分の多くを克服しています。またワーファリンとの比較試験ではワーファリンよりも有効性が高く、大出血のリスクは有意に低かったという結果が出ています。

しかし、よい点だけではありません。問題のひとつとしてワーファリンに対して薬価が高いことがあります。プラザキサの標準量1回150mg1日2回だと132.60×4=530.4円/日、ワーファリン1mgが1錠9.7円なのでかなり値段が上がります。採血が無くなるのでその分で相殺できるのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、それでもプラザキサのほうが高いです。

もし患者様が金額の問題を納得できる方でしたら、非常に有益な薬ではないかと思っています。いままで制約の多いワーファリンしかなかった世界に登場したプラザキサ今後の動向が気になります。

静岡県薬剤師

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「喘息死ゼロ」を目指して

私は岐阜県の東濃地区に住んでいます。
「喘息死ゼロ」を目指して吸入指導に力を入れている地域です。
勉強会が定期的に開催され、ピットホールという患者さんが間違えやすい操作を重点的に解説されます。
今回はそこであげられた代表的な吸入器のピットホールについて紹介します

吸入器(デバイス)にも色々と種類がありますが、大きく分けてドライパウダー型エアゾール型に分けられます。
簡単に言うと薬剤が状」状」の違いで、吸入の仕方が異なります

・ドライパウダー型力強く吸い込む吸い込み過ぎには注意
⇒自分の力で薬剤を吸い込むので早く深く吸い込む必要があります。

・エアゾール型深呼吸するような感じ(ゆっくりと深く吸入する)

(全てのデバイスに共通の注意
カバーを外してから吸入しないといけません。
⇒意外にカバーをつけたまま吸入してしまうケースがあり、特にタービュヘイラーのデバイスで多いようです。

(ドライパウダー型の共通の注意
デバイスを水平にしないといけません
上を向いて吸入すると、薬剤がこぼれてしまう可能性がある。
下を向いて吸入するのは、下から吸いあげる必要がでてくるので、吸い込む力が必要以上に大きくなる。

・薬が舞ってしまうので、吸入口に息を吹きかけないように注意が必要です
⇒小児などでは横を向かせて息を吐き出させ、それから吸入させると上手くいきます

<ドライパウダー型>
  ディスクヘラー         ディスカス          タービュヘイラー      ツイストへラー
ドライパウダー型

<エアゾール型>
20110627エアー など(写真は代表的なものを抜粋しています)

(デバイスごとのピットホール
・ディスクヘラー
操作が一番複雑で、薬のセットが難しい。
吸い残しが一番起こりやすい。⇒うまく吸えなかったときは2,3度に分けて吸うといいです

・ディスカス
カウンターの文字が小さい
レバーを無理やり戻そうとする⇒カバーを戻せば、レバーも元に戻ります

・タービュヘイラー
薬をセットする操作中に「カチッ」という音が聞こえないといけないので、耳の悪い方にとっては不向き。
下のグリップ部を回すはずが、上の方を回してしまう
⇒回す方向が逆になってしまいます。上の部分は固定させて、下のグリップ部を回すようにしましょう。(無理やり逆に回そうとすると、吸入器が壊れてしまいます
空気の通り道があるので、吸入器を握りこまないように注意。

・エアゾール型
指の力が弱く、うまく噴霧させられない(特に高齢者)
などなど。

「しっかり吸入ができている」と答えた患者さんでも、カバーをつけたまま吸入していたり、
意外に吸入操作が間違っているケースもあるようです。
他にもデバイスはありますが、今回は気になった点を簡単に紹介しました。

吸入操作で疑問などあればウィーズの薬局までお気軽に相談ください

中部薬剤師

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“「喘息死ゼロ」を目指して” の続きを読む

高血圧と多剤併用について・・・後編

昨日に引き続き降圧剤のあれこれです。

気になる昨日のクイズの答えの発表です。

【1の答え】

今服用中の薬を2倍に増やしても降圧効果は、今までの約1.2倍から1.3倍(約12~13mmHgの低下)くらいしか期待できないことがあります。

【2の答え】

1種類1錠だった時より、2種1/2錠ずつ服用する方が約1.6倍(約16mmHgの低下)の降圧効果が期待できる組み合わせがあります。

<多剤併用すれば少量の薬でも効果的!!>

驚くことに高血圧治療薬は服用量を1/2にしても、降圧効果は約80%残ることが知られています。

ということは、服用量を1/4にしても降圧効果は約60%が残ると計算できるし、逆に服用量を2倍にしたって約120%~130%くらいまでしか降圧効果は期待できないということです。

そしてクイズ2のケースでは1.6倍に効果が上がることが期待されていますが、これは作用のしかたが違う薬を組み合わせて服用しているからです。
違う作用の高血圧治療薬を組み合わせた場合、その効果は足し算で合計したようになることが知られています。

クイズ2のケースでは、2種類の薬をそれぞれ半分にしているので、それぞれの効果は80%ずつになりました。しかし合計すれば80%+80%=160%というわけで、約1.6倍の効果が期待できるのです
さて、ここまでの解説で、少量であっても複数の高血圧治療薬を組み合わせることが、より効率的に血圧を下げることをご理解していただけたかと思います

<気になる副作用は・・・?>

複数の薬を服用する上で一つ心配なことがありますね?いくつも薬を組み合わせると、副作用の危険性が増すのではないかとお考えの方がいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし薬の種類が増えたからといって、むやみに副作用を心配することはありません。
一般的には多剤を少量ずつ組み合わせて血圧をコントロールした方が、1種類の薬を多量服用したときより副作用のリスクは低下すると言われています。

異なる種類の高血圧の薬たちは、血圧を下げる効果については共通していますのでお互い協力して血圧を下げます。
しかし副作用に注目すれば、それぞれ別の副作用を有しているケースが多く、薬たちは副作用をお互い強くするように協力しあうことはあまりないようです。

*明らかに相性の悪いものは薬剤師がチェックして医師に問い合わせたり、特に服用後注意をしてもらうようお話します*

それどころかうまい具合に副作用のリスクを軽減する高血圧治療薬の組み合わせもあります

Ca拮抗薬という種類の薬は、血圧を下げる効果は高いのですが、心臓をドキドキさせる反射性頻脈という副作用が起きることがあります。

心臓に病気があるなど心臓に負荷をかけたくない患者様にとっては困った副作用です。

一方でβ遮断薬という種類の高血圧治療薬は心臓の働きを抑えることで血圧を下げる薬です。

組み合わせれば反射性頻脈が起きるリスクは減ります。これを目的に2種が一緒に処方されることがしばしばあるようです。

<薬の服用は指示を守りましょう!>

今回ブログに書いたことは、あくまで一般的に知られていることを示したものであり、クイズの内容もフィクションであり、実際にすべての患者様にあてはまるものではないのでご注意ください。

多剤併用が効果的であるといっても、1種の薬で血圧がコントロールできている患者様には必要ないことだってあるでしょう。
それに、それぞれの高血圧治療薬には使ってはいけない禁忌のケースや、逆に積極的に服用した方がいいケースがあるようです。こういったことを医師に見極めてもらい薬が選択されます。

また、クイズ1のように服用している薬を2倍に増やすような処方変更は受診の際にはよくあります。
きちんと安全かつ有効とされている薬の用量の範囲内であれば、薬を増量することは有効な手段だと考えられています。
ですから間違っても増量した薬に対し効果の出にくさや副作用起こりやすさなどを思い込んで自己判断で減量などしないようにしましょう。

薬の効果や副作用には個人差があり、診察してもらった上で個々に適した治療を受けていただく必要があります。

<最後に合剤について少し・・・>

ところで現在、高血圧治療に多剤併用が常識になってきて、2種類の薬が1つにまとまった合剤というのが販売されています。
2個の錠剤が一つにまとまっているので服用する上で便利になりますし、少し薬代が安くなるので経済的にもメリットがあります。
もしかしたら、あなたの服用している高血圧の薬の中にも合剤として販売している組み合わせのものがあるかもしれませんね。
興味がある方は当社の薬局でお気軽にお尋ね下さい
ただし薬を処方するのは医師なので、薬局で勝手に合剤に変更することは出来ません。予め、ご了承ください。

湘南店 薬剤師

参考文献
http://ds-pharma.jp/medical/gakujutsu/view/articles/d_00181.html

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“高血圧と多剤併用について・・・後編” の続きを読む

タイトル:なんで?どうして?高血圧治療における多剤併用!

こんにちは。私は湘南店に勤める薬剤師です。

湘南店は茅ケ崎にあるんですが、広くてとっても居心地いい店舗ですよー

機会があったら是非来てみてくださいね

さて今回は、私の6年間の薬剤師経験のなかでよく患者様から質問されたことの一つをピックアップし、それをテーマにお薬のことをお伝えしたいと思います。

さあ、早速テーマですがタイトルにもある通り、ズバリ

高血圧治療の多剤併用(2種類以上、血圧の薬を服用すること)についてです。

この仕事をしていると、とってもたくさんの人が高血圧の治療薬を服用されていることがわかります。

そして、多くの患者様は何種類か高血圧の薬を組み合わせて治療されています。

そんなある日、患者様からの質問がありました

「血圧の薬を一つ服用しているのに、さらにもう一つ血圧の薬を増やすなんてどうなっているの?」

この質問を受けた時、患者様のいろいろな思いを読み取ることができました。


(今の薬それなりに効いていたんだから、血圧が高いならこの薬を増やせばいいのに!)

(副作用とか心配だし、何種類も薬飲みたくない!)

(いくつも薬を飲むのって面倒くさいし、忘れちゃいそう!)

(薬代が高くなったじゃんか!)

そうですよね。薬が増えてしまい、マイナスに考えてしまうお気持ち、よくわかります。

しかし、今回のブログで意外な高血圧治療薬の真実をお伝えしちゃいます。

さあ、突然ですがここでクイズです!!

直感で思ったままに答えてみてください!

【クイズ1】

ある患者M様は医師S先生から処方されている1種類の高血圧治療薬を1日1錠服用したところ、収縮期血圧が平均で10mmHg下がりました。
しかし、もっと血圧を下げたいと思ったM様は自己判断で1日2錠服用してみることにしました。
さあ、どのくらい血圧が下がることが期待できるでしょうかー?
(※高血圧治療薬の自己判断での服用量変更は絶対ダメです。やめましょう!)

なんだかわかるような気がしますよねっ!単純に薬が2倍になっているわけだから、下がる血圧だって・・・。


【クイズ2】

先ほどの患者M様は定期診察を受けたところ、医師S先生から自己判断で薬を増やしたことについてこっぴどく叱られました。
そして、血圧の下がり方が不十分なことを指摘され、処方内容を変えると説明を受けました。
今まで服用していた薬を1/2錠にして、もう一つ別の種類の高血圧治療薬を1/2錠追加する処方です。
ただし、追加する薬は現在服用中のものと別のタイプの高血圧治療薬、1錠服用すれば現在服用している薬と同じく平均して10mmHg収縮期血圧が下がることがわかっています。

さて、M様の収縮期血圧はどのくらい下がることが期待できるでしょうか?

この問題もなんだか簡単そうですね!どちらの薬も1錠で10mmHg血圧が下がるんだから、その2種類を半分ずつ服用したところで結局下がる血圧は・・・。

どうでしょうか
明日に続きます・・・

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