糖尿病の薬のはなし

 たまには、真面目に薬の話をしようかと思っている😤、難病おじさん薬剤師です😃。

 先日、薬理についてある学生さんたちに説明する機会をいただくことができました😀。自分が学生だった頃からあまり勉強はしてきませんでしたが😩、現場で働きながらも「うろ覚え😓」な部分が山ほどあることに改めて気が付き😵、心の底から反省しました🤗(←してなさそう)

 とくに、うろ覚えになっていた部分は、自分が現場で働く薬剤師になってから生まれた薬👶🏻。メーカーさんの説明を受けたり、本📔を読んだりして勉強したはずなのですが、

自分でわかった🤔(つもり)の知識レベル

他の人に説明できる😄(つもり)の知識レベル

 は、大きく違います。こうした機会をいただくたびに思いますが、他の方のために考えた説明が、すっかり自分のための勉強になってしまう😄。本当に感謝しています😌。特に自分が分かってなかったな😓。。と思ったのが、糖尿病のお薬の中でも比較的新しい、DPP4阻害剤でした。わかっていたつもり🤔だったのすが、いざ、説明しようとすると…😱。 その時に作った資料の一部を使い、あらためてこちらでも説明させていただくことで、自分の知識を強化させていただきます🤗!

■まずは、身体のしくみ

 多くの薬の仕組みを理解するためには、身体の仕組みを理解する必要があります😎。食事してから血糖値が下がるまでの仕組みを、簡易的に図示します☝。

 食事🍙に含まれる糖質は、消化酵素によってブドウ糖💡に分解されます。それが血液に吸収されると血糖値が上昇します。すい臓はこれを検知するとインスリン🔑を分泌します。血管にはブドウ糖が通り抜けるドア🚪がありますが、普段は鍵がかかっています。インスリン🔑はそのドアの鍵🔑の役割を果たすものであり、ブドウ糖を血液の中から追い出す(血液から減る⇒血糖値が下がる)作用を持っています。
 ここまでが、私が大学で習ったことなのですが、その後明らかになったのが次の仕組み。
 食べ物が入ってくると、小腸はインクレチン✉を分泌します。インクレチン✉はGLP-1💌を含むいくつかの消化管ホルモンの総称で、「中枢に食欲を抑えてください」「すい臓にインスリン🔑を分泌してください」とお願いする作用を持っていますので、これが有効に働けば血糖値がさがるだけでなく、食欲を抑えてダイエットにもつながります。ところが、小腸からインクレチン✉はたくさん出るのですが、DPP4🐐と呼ばれる酵素が出たそばから分解してしまうため、インクレチン✉の作用が弱まってしまいます。
 例えるならば、小腸が「インスリン🔑出してね」「もう食べないでね」とお願いする「✉手紙💌」(=インクレチン✉)をいっぱい出しているのに、途中に居る「🐐白ヤギさん🐐」(=DPP4)がどんどん食べてしまうので、宛先にまで届かない訳です。

■DPP4阻害剤とは?

 こういう仕組みですから、
〇DPP4阻害剤
 白ヤギさん🐐(DPP4)を邪魔して手紙(インクレチン✉)を食べないようにする
〇GLP-1💌
 白ヤギさん🐐(DPP4)が食べても大丈夫なくらい手紙(インクレチン✉の一種であるGLP-1💌)を出す
 と、インクレチン✉作用が増えて、血糖値が下がりやすくなるんですね。

 ちなみに、インクレチン✉(とインスリン🔑)は高分子化合物であり、経口投与すると消化されて作用を失ってしまうので、投与するときは注射💉が必須となります。

 と、どこのサイトにも書いてありそうなことを、こちらで書かせていただいたのは、もちろんネタ切れ….じゃなくて、自分の勉強のためです☺。ご清聴(ご清読?)ありがとうございました😌。

50代 男性 難病オジサン薬剤師

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