今日は新薬のお話
9/10 新薬として田辺三菱製薬からテネリグリプチン(商品名:テネリア)が発売されました
医薬品の中でも競争の激しい分野の1つ、糖尿病の薬です
有効成分テネリグリプチンは、インクレチンを分解する酵素DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ4)を選択的に阻害し、活性型インクレチン濃度を上昇させ、血糖低下作用をもたらします
同じ選択的DPP-4阻害薬は他にも既に4種類ありますが、5成分目として発売されました
テネリアの主な特徴としては、
(1)1日1回の経口投与で24時間持続した血糖コントロールが可能である
(2)腎排泄率が低く、腎機能が低下した患者にも使いやすい
(3)他の4剤は外国産であるのに対して、テネリアは日本で開発され、日本人でのデータが豊富で、生産も日本で行う
他の糖尿病薬と併用については、DPP-4阻害薬の各薬剤ごとに併用可能な薬剤が異なっていて、しかもそれぞれが少しずつ適応拡大を続けている最中なので、その都度、添付文書等での確認が必要ですね
テネリアは、SU薬およびチアゾリジン系薬との併用が認められています
純日本製のテネリア、後から追い上げなるか
兵庫県 薬剤師 女性 34歳
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