冷やしてはならない

こんにちは,月曜恒例お薬小話です!

患者様とお話しているとよく

「この薬は冷蔵庫じゃなくていいかね?」
と聞かれます。

錠剤やカプセルではあまり聞かれないですが

シロップや液剤,目薬はご質問が多いです。

やっぱり水物は傷みやすいイメージありますよね!

実際そうでもあります。

冷蔵庫で保管していただく薬はだいたい以下のようなものです

・インスリン製剤をはじめとする蛋白製剤の注射剤(主に成分の劣化)
・主に蛋白質が主成分の目薬(主に成分の劣化)
・水で薄めたシロップ,特に夏場や長期処方された場合(細菌増殖)
・一部の坐薬(溶けて形が変わる)
・開封した流動栄養剤や小児用の緩下流動下剤(細菌増殖や成分の酸化)
・一部の軟膏(主に成分の劣化)

これくらいでしょうか。

このような薬をお渡しする際には冷蔵庫で保管してくださいと薬剤師からお話します。

しかし目薬が複数処方される方は必要はないけどなんとなく冷蔵庫に入れている方もいらっしゃいますね。

必要がなくてもどうしても気持ち的に入れたいこともあるようです。

そのようなお話を聞くと,

「冷蔵庫じゃなくてもいいですけど入れておいてもいいですよ」

とお話するんですが

冷やしてはならない目薬もあるんですよね!

それが

「トラニラスト点眼液」

いじわるして一般名で書いてしまいましたが

商品名ではリザベン点眼液などがあります。

さてなぜ冷蔵庫に入れてはいけないのでしょうか?

その理由は・・・

「結晶が析出することがある」

・・・久しぶりに析出なんて聞きましたが

さくっと言うと,液が冷えすぎると溶けきれない成分が固まりになってでてきてしまうということですね。

このような状態になってしまうと液の成分が薄まったり,場合によっては固形成分が点眼時にごろっと出てしまうかもしれませんね

一応目薬の袋にも注意書きはありますがなにぶん目薬の小さい袋にかける文字のサイズでは気づかないこともありますよね,安全に薬を使っていただけるようしっかりお話しないといけませんね!

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冷蔵庫イズベスト!ではないので気をつけましょう★

埼玉 アラサー薬剤師

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