痛風のお話

今週もお薬のお話の時間がやってまいりました

今回は痛風について話したいと思います

痛風とはプリン体の分解の最終産物である尿酸の産生過剰尿酸排泄の低下により尿酸の血中濃度が上がり、その尿酸が結晶化することで起こります

読んで字のごとく「風がふいても痛い」と言われるぐらいの激痛が起こります

急性痛風関節炎(痛風発作)時には、痛風発作の特効薬である「コルヒチン」鎮痛剤経口ステロイド剤が使われます

発作がおさまっても血清尿酸値が高いままだと発作を繰り返すことになるので、血清尿酸値を下げる為に尿酸降下薬を継続して服用します

尿酸降下薬を分類すると

①尿酸排泄促進薬:ベネシッド、パラミジン、ユリノームなど

②尿酸生成抑制薬:ザイロリック、アロシトールなど

③尿酸分解酵素薬:ラステリック

があります

お薬を服用する上で注意する点があります

痛風発作時に血清尿酸値が急に上がったり、下がったりすると発作を悪化させます

そのため、尿酸降下薬を服用していない状態で発作が起こった場合は発作がおさまるまでは尿酸降下薬は服用しないようにし、

また尿酸降下薬を服用している状態で発作が起こった場合には尿酸降下薬は継続しながら鎮痛剤などの発作時の薬を併用するようにしましょう

日常生活での注意点では尿中の尿酸溶解量を増加させる為十分に水分を摂りましょう

最後に、痛風発作の発現・再発、高尿酸血症の合併症を防ぐ為には血清尿酸値のコントロールが重要です

自覚症状がなくても継続して服用するようにしましょう

兵庫県 薬剤師 30歳 男性

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