4年に1度の夏の祭典、ロンドンオリンピックが閉幕しました。
アスリート達の姿に興奮そして感動し、寝不足の方も多いのではないでしょうか
さて、今年の夏は全国的に猛暑です
この時期には、氷で満たされたグラスに注がれたひんやり冷たいドリンクがとても欲しくなりますね
そこで問題です
グラスの中のドリンクを飲み干した後、グラスに残った氷をどうしていますか
迷わず、バリバリ、ガリガリ全ての氷を食べちゃっていませんか
この氷を無性に食べたくなるという症状、ある病気が原因で発症している可能性があるのだそうです
それは…
鉄欠乏性貧血。
もっとも、今の猛暑の時期にアイスクリームやかき氷などが食べたくなるのは何ら問題ありません。
具体的には、「1日に製氷皿ひと皿以上の氷を食べるような場合」にこの病気の疑いがあるのです
なぜ、鉄が不足すると氷を食べたくなるのでしょうか
原因は不明だそうですが、今のところ鉄不足によって神経に異常が起きるためと考えられています。 神経が正常に働くためには鉄分が必要で、これが足りないと脳の働きに異常を来たし、食の嗜好を狂わせるそうなんです
女性は毎月生理が来るので、鉄分を失って貧血になりやすいですよね
近年は約2割の女性がこの『氷食症』を発症しているというので他人事ではないのです
氷食症そのものは鉄剤の服用で改善していきますが、放置した場合、季節を問わずに氷をバリバリ食べてしまうので、どうしても身体を冷やしてしまい胃腸を悪くするだけでなく、固いものを噛み砕くことで顎関節症を併発することもあります…
氷食症を予防するには、貧血を予防するのが効果的です。
その方法を紹介しましょう
① 適度な運動をしてヘモグロビンを増やす
② 十分な睡眠をとる
③ 大豆やレバー、ほうれん草、プルーンなどの鉄分の多い食品を積極的にとる(成人女性は1日に15~20mgの鉄分が必要)
④ 赤血球を作る葉酸が含まれる牛乳や卵を積極的にとる
⑤ 食事で補いきれなかった鉄分は、サプリメントから摂取する
⑥ 鉄分の吸収を助けるビタミンCを摂取する
心当たりのある方は、病院で血液検査を受けることをお勧めします
鉄欠乏性貧血は立ちくらみ、体のだるさ、集中力・持久力の低下など様々な障害をもたらします。
また、 肌の新陳代謝を悪くして、潤いやハリをなくすことにも繋がりますので、普段から鉄分を意識した生活を送りたいものです。
こんな記事を書いている私ですが、実は『氷大好きなんです!』
やばいやばい、気をつけなくちゃ
千葉県 アラフォー 薬剤師