2019年9月9日未明に関東地方を襲った台風15号は、千葉県を中心に大きな被害をもたらしました。台風通過中、猛烈な雨と風の音になかなか寝付けなかった方も多かったのではないでしょうか。
弊社の店舗や職員宅でも多かれ少なかれ被害がありました。
そんな状況下、被害のあった千葉にある君津店の社員Mさんと連絡を取ることが出来ました。
約1ヶ月経ち少し落ち着いてきたのでこの場を借りて当時のことを振り返ります。
9日夜、千葉方面の被害を知り連絡
(9日夜 LINEにて)
こんばんは。
そちらの方面停電してるみたいですが、大丈夫ですか?
(10日朝 LINE返信)
おはようございます!台風の影響で停電は現在も復旧せずに続いています…。
店舗も昨日は停電で終日営業が困難な状況でした。なんとか営業はできましたが、患者さんへの対応に追われていました。
自宅も停電しているため、なかなか厳しい状況です。
(気になって電話してみるも電波不良で聞き取れない)
すみません。電波がない状態でスマホでの会話は繋がりにくくなっています。店舗のガラケーは話せると思うので、こちらから折り返しますね!
その後、Mさんからガラケーで折返しがあり、被害状況などを電話越しに話した。
思っているより被害が出てしまっていたんだね…。テレビなどではあまり報道されていないからそこまでとは思ってもいなかったよ。
被害状況を把握出来ていなくて申し訳ない。
なにか支援できることはないかな?食糧など足りている?
車のガソリンとか大丈夫ですか?
ご心配いただきありがとうございます…!
ガソリン実は残りわずかで給油に行こうと思ってたタイミングだったんです。でも、近所のスタンドは行列がすごくてとても行けそうにありません。。
数10キロ先のスタンドも営業しているようですが…。道路も混んでいるので買い出しも含めて難しい状況です。
娘の幼稚園にも被害があり屋根が壊れてしまっていて休園になってしまっていて、今日は子どもを預けられない状況です。
あと、月曜日から今年入社の薬剤師さんが赴任しているので、フォローなどもあり…薬剤師さんの人手が足りないので厳しいとは思いますが、応援に来てもらいたいです…!
思っている以上に大変そうだ…。
次の日の11日は店舗勤務予定ではなかったので、予定していた相模原倉庫での所要を急ぎ済ませ、
私は東京湾アクアラインをかっ飛ばして君津方面へ車を飛ばしました!!
台風が過ぎ去ったあと数日間は、あたたかい南風が関東エリアに入り気温もぐんぐん上がっていました。この状況で電気が使えないなんて熱中症の危険があると感じました。
きっと停電中の店舗内はエアコンが稼働できず大変暑い状況は容易に想像ができたので、実は私が個人的に使おうと思って通販で購入していた「首掛け扇風機」を3機持参していきました。
想像以上に深刻な状況
君津市に到着してみると、コンビニは閉店しているか、開店していても冷蔵庫内の飲料水はほとんどなし!あるのはビールや缶チューハイなどの酒類のみ…。
食べ物類はお菓子含めほとんどない状況で、2時間ほど前にいた神奈川のコンビニとは大違いで愕然としてしまいました。
また、エリアによっては報道されていた通り信号機が停電で作動しておらず、行き来する車はお互い確認しながら交差して運転していました。
慣れない状況の道を緊張しつつしばらく運転を続け、無事に君津店に到着しました。
社長!来てくれたんですか・・・!!
停電中の店舗は暗く、自動ドアは開けっ放しで熱風が入り込んでいました。
勤務していた社員が赤い顔をしていたので、持参していた首掛け扇風機を貸してあげました。
わ〜〜〜!涼しい!
涼しい!!生きた心地がします・・・!
いろいろと被災状況などを確認したあと、必要そうな量を把握し、幕張周辺の大型スーパーまで移動して食糧品の買い出しをしていました。
すると、社員からLINEが入ってきました!
社長!社長が帰ってすぐに電気が通りました!(笑)
(これはいい意味で…(笑)だと信じています)
電気が使えるのであれば・・・電子レンジで温めて食べれるお惣菜を中心にチョイスしました。
また、今後も何があるかわからないので保存が効きみんなで共有できそうな、パン、缶詰各種、レトルトカレーやスープ類を購入して再度君津店に戻って届けました。
社員たちは大げさなくらいとても喜んでくれて、少し移動に疲れが出ていましたが忘れることが出来ました。
停電解消後に断水!その後の協力体制
翌日12日、君津は朝から断水のニュースが入っていた。
私はあいにく外せない予定があり手伝いに行くのは難しそうだった。歯がゆい状況でした。
断水がわかっていたら前日多めに飲料水を運んでいればよかったかもしれない…。
しかし、前日に弊社の本部である埼玉県松伏本部に千葉エリアの状況を共有していたのですが、本部の職員が機転を利かせてくれ、朝開店と同時にホームセンターで飲料水24ケースを購入し、そのまま君津店の店舗に直行してくれたと一報が入っていた。そして、そのままの足でなんと千葉東部エリアにも食糧と飲料水を運んでいたそうです。
仲間が困っている状況を把握し、即判断を下し行動に移すそのフットワークの軽さを称賛したいと同時に、とても頼もしい存在でした。松伏本部の皆様いつも円滑に社内業務を回してくれてありがとうございます。
困ったときはお互い様
自然災害というのはいつ起こるかわからず、今回の台風のように予想を上回る被害を引き起こすこともあります。
被害の状況をいち早く把握し、お互いの店舗を助け合える関係性を強めていくことも大切だと思いました。ますます危機管理体制の重要性を痛感した出来事でした。
まだまだ千葉の被災地は復旧の目処が立っていない地域も多くあると聞きます。
少しでもはやく以前の生活に戻れるよう、お祈り申し上げます。