冷蔵庫で保管する薬

今日は お薬の保管についてお話したいと思います。

処方薬のほとんどは常温の保管でOKですがしかし

中には冷蔵庫で保管しなくてはいけない薬という物があります。

冷蔵庫に入れなきゃいけないものって

食品でいえば生もの、痛みやすいもの。

お薬も基本的に同じで

インスリンや一部点眼薬などのタンパク製剤

常温、高温では分解したり変質したりするので冷やしておかなくてはいけません

*くれぐれも冷凍庫には入れないように!解凍しても本来の効果を期待できません!!

その中でも

そういう理由ではなく冷蔵庫に入れておかなきゃいけないやつが

今日薬局で久しぶりに出たのでご紹介します。

薬局薬剤師の方は分かるかな・・・?

その名も

リズモンTG点眼液! (緑内障治療の目薬)

しかも地味に規格(濃度が)2種類あるという。。。

かなり前からある薬なので良く出る薬局では常識でしょうが

この目薬は常温でゲル化(どろどろ)になって眼球の表面に長くとどまることができる目薬です。

そうすると何回も目薬をさす必要がなくなって便利なんです

冷所ではさらさらになります。

つまり冷蔵庫に入れとかないとどろどろになってちゃんと点眼できないんです!

とは言ってもドロドロになったら30分以上冷蔵庫に入れればまた元に戻るので心配なく。

旅行時等も必ず持って行って下さいね。

常温保管でも品質には問題ないので厳密には冷蔵庫に入れなきゃダメ!というわけではないのですが使う前に30分待つのは鬱陶しいですよね・・・

最近では各メーカーさんの努力によって冷蔵庫保管しなくてもよくなった目薬も出てきましたが
このような理由で冷蔵庫に入れなくてはいけない薬もあるんですね。

初めてリズモンTGに触れる方はご注意を!

中部 薬剤師

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禁煙補助薬

今回は最近コマーシャルでもよく流れている禁煙の為の薬について書こうかと思います

薬について話す前に「ニコチン依存症」について少しだけ書かせてもらいます

タバコにはニコチンが含まれ、ニコチンには強い依存性があり、喫煙者の約70%は「ニコチン依存症」と言われる状態にあります。

この状態だと禁煙の意志があろうとも意志の力だけで禁煙を成功させるのは非常に困難です

そのため最近では禁煙外来を設けている医療機関も増え、一定の要件を満たせば健康保険等も適用されるようになりました

では、ここから薬について書かせていただきます

禁煙補助の薬としては大きく分けて3種類あります

ニコチンパッチ

 ・ニコチンを含んだ貼り薬で1日1回上腕、おなか、背中のどこかに貼る。

 長所→人に気付かれにくい
    仕事などでガムを噛んだりすることができない状況でも使用できる。
    一定の要件を満たすと健康保険等が適用される。

ニコチンガム

 ・ニコチンを含んだガムで口の粘膜からニコチンが吸収される。
  吸いたくなったときに1回1個噛む。

 長所→吸いたくなったときにいつでも使用できる。
    ニコチン補給と同時に口寂しさも紛らわせる

内服薬(チャンピックス)

 ・ニコチンを含まず、ニコチン切れ症状を軽減し、タバコをおいしいと感じにくくする。
  1日1回から服用開始し1週間の間に徐々に増量し、内服開始後8日目から禁煙を開始する。通常12週間服用する。
 
 長所→肌の弱い人、日中ガムを噛んだりすることができなくても使用できる。
    ニコチンを含まない。
    一定の要件を満たすと健康保険等が適用される。

今回は③の内服薬の注意をいくつか

・服用後にめまい、眠気、意識障害等の症状が現れる可能性があり、運転など危険を伴う機械操作を避けましょう。

・ニコチンを含んだ禁煙補助薬(上記①②)との併用は避けましょう。

・主な副作用として吐き気、頭痛、便秘、悪夢、不眠などがある。
 吐き気などの副作用を起こりにくくするため必ず食後に服用しましょう。

・その他服用に関し気になることや症状あれば、医師、薬剤師に相談しましょう。

喫煙者のほとんどがタバコは体に悪影響を及ぼすと思いながらもなかなか止めれないかと思います

最初に書かせてもらいましたが、自分の意志だけではかなり難しいとも思いますので、興味があれば近くの禁煙外来を設けている医療機関に相談してはいかがでしょうか

すぐ禁煙.jp参照

京都 薬剤師

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新規PPIについて

本邦5剤目となるPPI、エソメプラゾール(商品名:ネキシウムカプセル)が上市されました。これは、今まであるオメプラゾール(商品名:オメプラール、オメプラゾン、他)の光学異性体(S体)を含有するPPIです。相違点として、今までNSAIDs投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制としての適応は、タケプロン15mg(成分名:ランソプラゾール)しかなかったのですが、ネキシウムカプセルもこの適応を取得しています。
予断ですが、商品名のネキシムですが、Next Milleniumに由来するそうです。この様な覚え方をすると、商品名も覚えやすいですね

愛知 薬剤師

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デパケン、セレニカ片頭痛予防の適応追加

 2011年06月16日にデパケン、セレニカが「片頭痛発作の発症抑制」の適応追加が承認されました

 これまで片頭痛予防薬には数十種類の薬剤が知られていました。 なかでもエビデンスがあるのはトリプタノール、デパケン、インデラルですが、これらはいずれも保険適応外でした。ミグシス・テラナスが片頭痛予防に保険適応を取得しており、これが実質的に第一選択となっています

 しかし、ミグシス・テラナスの有効性は 約70%で無効の場合は保険適応外の予防薬を選択しなければいけませんでした片頭痛の頓挫薬(NSAIDs、エルゴタミン、トリプタン)でコントロールすればよいのでは?という人もいるかもしれませんが、上記の薬を連日のように服用すると薬物乱用頭痛を招きかえって頭痛がこじらせることがあるので、発作頻度の多い患者さんでは予防療法が重要な治療です

 今回追加された適応では用量が400~800mgなお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。となっており、てんかんや躁うつ病とは用量が違うところに注意が必要です

今回の適応追加により今まで保険適応外であったデパケン、セレニカがより使いやすくなり、その恩恵を受ける患者さんも多いと思います

静岡県薬剤師

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湿布薬の注意点

こんにちは、あい薬局武蔵村山店です

こちらの薬局は、武蔵村山市にあるクリニックの門前にあります。
武蔵村山市は、あまり聞き慣れないかと思いますが東京都です。
僻地ですが・・・

門前のクリニックに整形外科があるため、湿布薬をよく調剤しています。
今回は、湿布薬についてこの時期に注意して欲しいことをお伝えします

夏本番になり暑い日々が続いていますが、

湿布薬を使用している方へ(特にケトプロフェン外用薬)


汗をたくさんかいていませんか
プール、海などで直射日光に当たっていませんか

心当たりがある方は注意!

湿布薬の成分と汗、紫外線が反応するとかぶれやすくなります

対処法として

汗をかいたらこまめに拭き取る。
新しい湿布薬に張り替える。発汗のよい服を着る。
なるべく貼付部位を直射日光に当てない。
どうしてもという時はサンスクリーンなどを塗るのも一つの手です。

もう一つ注意して欲しいことは、剥がした後のことです

剥がした後も、皮膚には薬の成分が残っているため、
直射日光が当たるとかぶれることがあります。
そのため、剥がした後もできれば4週間は直射日光を避けることをお勧めします

因みに、あい薬局武蔵村山店は8/10~8/17休業させて頂きます。
ご利用の方にはご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします

東京都 薬剤師


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軟膏の塗布量について

軟膏が処方されている患者様で塗布部位がそれほど広くないのに、
塗り薬がすぐになくなると言われる事があります。

一般的に抗炎症薬などは薄く塗っても十分効果があり
厚く塗っても余分なものが衣服などにつくだけです

そのため、薄くのばして塗布するよう説明していますが、

ではチューブ1本でどれくらい塗れるのでしょうか


成人の全身に軟膏またはクリームを塗布すると1回に10g~20g必要です。
(各外用剤の伸び具合により量はもちろん異なり、皮膚の状態でも違います)

全身の皮膚の面積は約1.6㎡で、畳1枚とほぼ同じです

これを塗るのに10~20g必要であるので、1g当たり800~1600c㎡塗れる計算になります。

顔全体だと20cm四方程度必要になるため、計算上0.25~0.5gで十分ということになります。

ということは

5g入りチューブの場合で、顔全体に1日2回使用すると5~10日はもつことになります

あくまで目安ですが、軟膏塗りすぎていませんか

ただし、薄くのばして塗ると言っても、湿疹などの部位の場合、

炎症のある部位に塗るので擦り込まないようにしてくださいね

中部薬剤師

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併用注意の注意

こんにちは今日は月曜日のお薬の話です。

思わぬ薬同士が相性が悪いというのは結構あることで

そのような薬は相性の悪さの程度によって

併用注意、併用禁忌などとしてリストアップされています。

そんな中でも普段特に注意している薬があります

クレストールという高脂血症の薬は水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムとの同時服用で血中濃度が

50%になることが知られています。

実際のデータはマーロックスのみで他のデータはないそうですがOTCの便秘薬や胃薬にも多く含まれていますので高用量の水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムの併用は注意が必要です。

もちろん処方薬にもあります。

このようなことを見落として長期でこれらの薬が併用されるとコレステロール値が上昇してあたかも患者様の生活習慣などが悪化したように見える可能性があります

誰も気づかなければ、「最近食事の量が増えたりしたんじゃないですか?」などと聞いてしまいかねません。

やむを得ず併用する場合は検査値が上昇する可能性があることを踏まえなければ患者様に不快な思いをさせてしまうこともあるでしょう。

患者様はもちろんそのようなことは知りませんから「確かにそうなのかもしれない」と無理な食事制限をしたり自己嫌悪を覚えてしまうのも心配です

併用注意の薬というのは非常に多く、しかも理由が不明というものも多いです。

実際の現場では相性は悪いけど治療上のメリットを優先して処方されるということも少なくありません。

併用で効果が上下したとしても常に併用している状態なら薬効や体調の変化を正しく判断することが出来ますが、OTCも含め併用が始まったり終わったりしたときは体調や検査値の変化が何によるものなのか見落とす可能性がかなりあるのではないでしょうか。

薬剤師は併用の前後で患者様の状態の変化を予想することができるという点は職能として重要だと思います。

中部 薬剤師

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ジェネリック医薬品への変更

先日このようなお電話を薬局にいただきました。
「昨日、もらった粉薬が苦くて飲めないというのですが…」
それは、お子さんがお薬を飲んでもらえず困ったお母さんからの電話でした。
早速、内容を確認してみると、今回のお薬からジェネリック医薬品へ変更されていることが分かりました。
そのお薬は混ぜると苦味が出やすくなる食べ物や薬があるので、まずは飲ませ方に問題ないか確認です。
「う~ん、飲ませ方は大丈夫ですね」
 いろいろお話うかがいましたが飲ませ方には問題ないようです。
 これは困った
 ちなみに味は先発品(もともとドクターが記載したもの)もジェネリック医薬品も同じイチゴ風味。
自分でも試しに味見したことあってあまり変わらなかったことを記憶していました。
自分には同じように感じていても、人によっては感じ方が違うということと、今回はましてやお子さんなので味覚もちがうのですね。だからといって味見してもらうわけにもいかないですし、むずかしいですね。
 ジェネリック医薬品というと価格や効き目にどうしても目がいきがちですが、味や飲みやすさにも
もっと気を配らねばと再確認させられる出来事でした。

関東 薬剤師

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アルツハイマー治療薬

今回の薬の話は、アルツハイマー治療薬の新薬についてです。
今年に入り、12年ぶりにアルツハイマー治療薬が新たに加わりました。
今までは、ドネペジル(商品名:アリセプト)だけだったのですが、新たに、メマンチン(商品名:メマリー)、ガランタミン(商品名:レミニール)、の二つが上市され、リバスチグミン(商品名:イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ)が上市予定です。
4種の薬剤で唯一、イクセロン/リバスタッチは世界で唯一の貼付剤で、嚥下困難な患者さんには新たな治療法と期待されています。
気になる、作用機序ですが、ガランタミン・リバスチグミンは、ドネペジルと同じくAChEI(アセチルコリンエステラーゼ阻害剤)です。
メマンチンは今までとは違う新たな作用機序で、NMDA受容体にアンタゴニストとして働き、脳神経細胞の過剰な興奮を抑える働きがあるそうです。
特に、AChEIとメマンチンは併用が可能で、アルツハイマー治療に新たな光が差し、大いに期待しています。
ただ、すべての薬剤の添付文書には、「本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。」と記載されています。今年に入り、新薬上市が相次ぎましたが、今後のアルツハイマーの研究・創薬に期待をしております。

関東 薬剤師

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プラザキサ

こんにちはウィーズに入社して3年目の薬剤師です。
数十年ぶりに心原性脳梗塞の再発予防薬として発売されました。「プラザキサ」についてです。

今日までは心原性脳梗塞の予防薬としてはワーファリンが唯一の経口剤でしたが、①納豆などの食品、薬品に対する相互作用が多い②感受性に個人差があり、血中濃度の安全域が狭く、定期的な採血検査を必要とする。など制約が多い薬でした。

これに対してプラザキサは納豆などのビタミンKに対する制約もなく、採血をし、血液凝固能を測定する必要もありません。今までワーファリンのマイナスとされていた部分の多くを克服しています。またワーファリンとの比較試験ではワーファリンよりも有効性が高く、大出血のリスクは有意に低かったという結果が出ています。

しかし、よい点だけではありません。問題のひとつとしてワーファリンに対して薬価が高いことがあります。プラザキサの標準量1回150mg1日2回だと132.60×4=530.4円/日、ワーファリン1mgが1錠9.7円なのでかなり値段が上がります。採血が無くなるのでその分で相殺できるのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、それでもプラザキサのほうが高いです。

もし患者様が金額の問題を納得できる方でしたら、非常に有益な薬ではないかと思っています。いままで制約の多いワーファリンしかなかった世界に登場したプラザキサ今後の動向が気になります。

静岡県薬剤師

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