ステロイド外用薬の誤解

こんにちは月曜日はお薬のお話の時間です

今回はステロイド外用薬についてお話します

ステロイド外用薬が処方されると「ステロイドって怖い」とか「ステロイドは嫌」と言われる方が多くいらっしゃいます

ではなぜステロイド外用薬が怖いと思われるようになったのでしょうか

今回はステロイド外用薬で患者様がイメージされる誤解をいくつか紹介したいと思います

皮膚が黒くなる?

→ステロイドの成分によって皮膚が黒くなることはありません

黒くなったと誤解されるのはアトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚が治癒していく過程での一時的な変化によるものです。

ステロイド外用薬は毛細血管を収縮し、塗るとお肌は白くなり、長く続けると皮膚が薄くなります。

それにより治癒していく過程において黒くなった部分が普段より黒く見えるようになります。

多くは一時的な変化でおさまっていくのですが、「長い間治療せずに放置していた」「治療を途中でやめてしまった」といった方は特に黒くなりやすい傾向があります。

またステロイドに限らず、その他の外用剤でも添加物の成分が原因で日焼けを起こすことがあります。

副作用が強い?

→副作用について聞かれるかたの多くはステロイドの内服薬や注射薬と混同しているケースが多く感じます

例えば、「ムーンフェイス(顔が丸くなる)」「糖尿病」「骨粗鬆症」などの副作用は大量のステロイドを飲み薬点滴などの方法で、長期間使用した場合に起こる可能性があります

実際に医師の指示にしたがってステロイド外用薬をした場合上記のような全身性の副作用はまず起こりません

では、ステロイド外用薬で起こりうる副作用とは

どの外用薬でも稀に起こりうる接触性皮膚炎があります

また長期にわたって使用する場合には①でも触れている皮膚が薄くなることや多毛などがありますが、薬を中止するとたいていの場合は改善されます

今回上記2つを挙げさせてもらいました

どのお薬にも言えることですが、自己判断での服用や中止により症状を悪化させたり、副作用のリスクを高めたりすることがあります

医師の指示に従って適切に薬を使用しましょう

京都 薬剤師

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