こんにちわ
お薬のまじめなお話です
今回は先日発売が開始された経皮吸収型持続性疼痛治療剤のノルスパンテープについてお話します
効能・効果としては非オピオイド鎮痛剤で治療困難な変形性関節症、腰痛症に伴う慢性疼痛における鎮痛になります
ノルスパンテープの最大の特徴は週に1回貼りかえるという点だと思います
毎日鎮痛剤を飲んだりで痛みをコントロールすることに比べると使いやすい薬だと思います
ただいくつか注意事項があります。
まず初回使用時や増量時には有効血中濃度に到達するまでに72時間程度かかることがあるので、自己判断ではがしたり、量を増やしたりしないようにしましょう
またテープを貼っている部位を温めすぎると体内に吸収される薬剤量が過剰になる可能性があるので、これからの季節は特にこたつや、電気パット、電気毛布に使用には十分注意し、熱いお湯への入浴や長時間の入浴は避けましょう
その他貼りかえる時は必ず違う部位に貼りましょう(1回使用した場所と同じ場所に貼る場合は3週間以上間隔をあけましょう。)
次に副作用についてです。
起こる可能性が高い副作用としては、吐き気や眠気、便秘があげられています
吐き気や眠気に関しては使用開始時や増量時に現れやすく、しばらくすると落ち着いていくのが多いです
便秘に関しては食物繊維を多く摂ったり、水分を多めに摂ったりするようにしましょう
症状が強い場合には便秘を緩和する薬もありますので、医師や薬剤師に相談しましょう
そのほかにも変わった症状などがあれば、自己判断で中止するのではなく必ず、医師・薬剤師に相談するようにしましょう
最後にこの薬はどの医師でも処方できるわけでなく、適正使用講習を受講済みの医師のみが処方でき、薬局も登録が必要になる少し特殊な薬ですので、処方していただく際には注意しましょう
京都 薬剤師