便秘とその薬について

ブログをご覧の皆様、こんにちは
月曜日のまじめなお薬の話です。

今回は便秘とその薬について書こうと思います

「毎日排便がない=便秘」と思っている人もいますが、排便の回数には個人差があります。
理想的には1日1回の排便が望ましいのですが、たとえ2~3日に1回でも、気持ちよく便が出て本人に満足感があれば便秘とは言わないのです

 便秘とは、「その人の排便習慣が遅延した状態」、言い換えれば「自分で満足できる排便が行われない状態」であり、便通回数の少ないが組み合わさったものを一般に便秘と呼びます

便秘の原因はさまざまですが、症状にあった下剤を使用することが大切です。
①刺激性下剤
 現在最も多く使用されており、腸の粘膜を刺激して蠕動運動を亢進させ、排便を促します。
ジフェニルメタン系
)ラキソベロン液・錠、シンラック錠など
  ラキソベロン液は1滴2滴で量の調節がしやすい利点があります。
  習慣性が少なく、安全性が高いので、子供やお年寄など幅広く使われています。
)テレミンソフトなど
  結腸で細菌によって分解されて効果を発揮します。

アントラキノン系(アローゼン、プルゼニド錠、センノシド錠、セチロなど)
 結腸を刺激して腸の運動を亢進、排便を促します
 比較的強力で、効果も確実です。効果の発現は、おおよそ8~12時間後です。
 *長期使用による薬剤耐性や習慣性に注意が必要です

②塩類下剤:酸化マグネシウムなど
 腸内の浸透圧の差を利用して排便を促します。腸内に体の水分を引き寄せ、便を軟化増大させます。
 緩和な下剤で、習慣性も少ないです。

③浣腸剤
 肛門へ「グリセリン」などの薬液を注入し、直腸粘膜に直接刺激を与えて蠕動運動を亢進させ、排便を促します。

④その他の下剤
糖類下剤(ソルビトールなど)
 腸内の水分が増え、便をやわらかくします。

乳酸菌製剤:ラックビー、ビオフェルミンなど
 腸内細菌のバランスを整える薬です。

ただ、便秘の改善は薬にだけ頼るのではなく、

食生活(朝食をしっかり摂る、適度な運動をする、食物繊維や水分をしっかりとる、

睡眠を十分とるなど)の改善も行って規則正しい排便習慣をつけることが大切です

中部薬剤師

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