逆流性食道炎について

逆流性食道炎とは胃酸が逆流することで食道に炎症が起こる病気です
症状としては、胸やけ、喉の違和感、ゲップ、胃が重苦しい、おなかが張るなどです。

近年、食生活の欧米化タバコ・飲酒・肥満などの生活習慣の悪化ストレスなどにより日本人に増えている病気です
また、加齢により食道下部括約部のしまりが悪くなったり、蠕動運動が低下することで、高齢で腰の曲がった方に多いことが知られています

よく使用される治療薬についてまとめてみました。

・胃酸分泌抑制剤:胃液の産生・分泌を抑える薬剤です。
①プロトンポンプ阻害薬(PPI)
:パリエット、タケプロン、オメプラールなど
胃酸を分泌する細胞壁にあるプロトンポンプという組織の機能を妨害し、胃液の産生を抑制する作用があります。
逆流性食道炎の症状が出現したときや、治癒後の症状の再発時、再発防止に用いられることがあります。
副作用は少ないとされている薬剤です。

②H2ブロッカー:ガスター、ザンタック、アシノンなど
胃液が分泌される細胞壁にH2受容体という組織があり、そのH2受容体にヒスタミンという物質が結びつくことで胃液が産生・分泌されています。H2ブロッカーはヒスタミンとの結合を阻害し、胃液の産生を抑制します。

・消化管運動機能改善剤:ガスモチンやナウゼリンなど
消化管機能と蠕動運動を改善させ、食物の消化を助け、胃での滞留時間を短くします。また胃液や食物の逆流を起こりにくくする効果もあります。

・制酸剤:マーロックス懸濁用配合など
効き目が速く現れるという特徴を持ち、胃酸を中和する作用があります。
胃酸逆流による食道粘膜の損傷を軽減し、また一過性の症状緩和が見られることがあります。
作用時間が短く、胃酸分泌抑制剤と併せて用いられることが多いです。

・粘膜保護剤
:アルロイドGやアプレースなど
損傷した食道粘膜部位を保護・修復し、胃酸刺激による損傷を防ぐとともに炎症の回復をサポートする作用があります。
よく胃酸分泌抑制剤などと併用して用いられます。

逆流性食道炎は、症状が改善しても再発しやすい病気です
自覚症状がなくても、生活習慣と食事に気をつけ、医師の指示に従ってきちんと薬を飲み続けることが大切です

中部薬剤師  

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